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第67回日本リウマチ学会

治療抵抗性リウマチも治療強化で疾患活動性低下

 欧州リウマチ学会(EULAR)の定義によると、治療抵抗性関節リウマチ(difficult-to-treat rheumatoid arthritis ;D2TRA)とは、①治療不成功の病歴、②中等度以上の活動性/症候性の徴候または症状の存在、③リウマチ専門医/患者により症候または症状が臨床的に認識されているーの3基準を全て満たすものを指す(Ann Rheum Dis 2021; 80: 31-35)。しかし、いまだ有効な治療法が確⽴されていない。...

リウマチ性多発筋痛症、17%が初期診断変更

 岡山済生会総合病院リウマチ・膠原病センター診療部長の上野明子氏らは、リウマチ性多発筋痛症(PMR)と診断された患者150例の転帰を5年間後ろ向きに調査し、結果を第67回日本リウマチ学会(4月24~26日)で報告。「2012年の欧州リウマチ学会/米国リウマチ学会(EULAR/ACR) PMR分類基準に合致したPMR患者の16.7%が、経過中に固形がんや関節リウマチ(RA)など他疾患に診断が変更された」と述べた。...

患者の信頼獲得に過度な勤勉さが仇となる⁉

 昭和大学内科学講座リウマチ・膠原病内科学部門の小黒奈緒氏は、同部門主任教授の矢嶋宣幸氏、福島県立医科大学大学院臨床疫学分野特任教授の栗田宜明氏らを中心としたTRUMP2-SLE研究の一環として、主治医の性格特性と患者の主治医に対する信頼度との関連を検討。その結果を第67回日本リウマチ学会(4月24~26日)で発表し、「協調的あるいは外向的な医師ほど患者からの信頼度が高くなる一方、勤勉な医師ほど患者からの信頼度は低かった。自身の性格特性を内省することが重要だ」と述べた。...

乾癬性関節炎は性差に留意して治療を

 乾癬性関節炎(PsA)は乾癬患者の10~15%に見られ、日本では約10万人の患者がいるとされている。東京大学免疫疾患治療センターセンター長/准教授の神田浩子氏は、PsA患者の性差について検討し、第67回日本リウマチ学会(4月24~26日)で報告。自施設のPsA患者における男女別の特徴について述べるとともに、性や年齢を考慮した治療の重要性を訴えた。...

MTX診療GL改訂、皮下注射薬が選択肢に

 2011年に刊行された『関節リウマチ(RA)治療におけるメトトレキサート(MTX)診療ガイドライン(GL)』は、前回(2016年)の改訂から7年が経過。昨年(2022年)にMTX皮下注射製剤が承認されたのを契機に、今年3月、『RAにおけるMTX使用と診療の手引き2023年版』(MTX診療の手引き)として改訂された。日本リウマチ学会MTX診療GL小委員会委員長で東邦大学内科学講座膠原病学分野教授の亀田秀人氏は、第67回日本リウマチ学会(4月24~26日)で同手引きのポイントについて解説した。...

ウパダシチニブ、関節リウマチに長期有効性

 東邦大学内科学講座膠原病学分野教授の亀田秀人氏は第67回日本リウマチ学会(4月24~26日)で、日本人関節リウマチ(RA)患者を対象にウパダシチニブの有効性および安全性を評価した第Ⅱb/Ⅲ相二重盲検ランダム化比較試験SELECT-SUNRISEの5年間の治療成績を報告。「中等度~重度の日本人RA患者に対するウパダシチニブの長期有効性と安全性が示された。同薬は、長期治療の選択肢として有望だ」と述べた。...

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